お問い合わせ:火曜日~土曜日 10:00~17:00

TEL047-488-2218

ストレスケア病棟

ストレスケア病棟「なごみ」は、自然豊かな環境下で薬だけに頼らない医療を実践する、ストレス疾患専門の病棟です。

ストレスケア病棟「なごみ」

ストレスケア病棟「なごみ」では、薬だけに頼らず、様々な治療法を幅広く取り入れたホリスティック医療を行っております。

患者さまに本質的に備わる自然治癒力を最大限に引き出せるよう、個々の性格や生活背景、病状、治療の目的などを総合的に吟味して、オーダーメイドな入院治療プランをご提供します。

病棟の周囲は千葉県の豊かな自然に囲まれており、居室は全室個室。
静かな環境下で安心して心身のリフレッシュやリラックスを促すことができます。

また入院中は、日常生活でより良く生きられるための様々な治療プログラムに参加することも可能です。

長期の療養・静養でもなかなか回復できずお困りの方、職場復帰を急がれている方、短期間で心身のリズムを整えたい方など、ぜひ一度ご相談ください。

主な対象

気分障害(うつ病や双極性障害など)、不安障害(パニック障害や強迫性障害など)、睡眠障害、発達障害(自閉症スペクトラム障害やADHDなど)の傾向があり、生活の立て直しが必要な方

ストレスケア病棟「なごみ」リーフレット(紹介いただく際などにお使いください)

ストレスケア病棟に関するよくある質問は下記リンクからご確認いただけます

ストレスケア病棟研究会

当院は「ストレスケア病棟研究会」に登録しております。

入院や入院生活について気になることがあれば、
ぜひ一度お問合せください。

〒276-0004 千葉県八千代市島田台1212番地

047-488-2218

「医療相談室宛」とお伝えください。

相談受付時間:月曜日~土曜日 10:00 ~ 17:00

入院中の各種サービス

一日の流れ

ストレスケア病棟「なごみ」の一日は、朝日を感じる目覚めに始まり、朝の散策、ラジオ体操、朝食へと続きます。朝の運動は体内の機能を高め、その後の食事をおいしくします。
日中は個人の治療目的に合わせた種々のプログラム、治療メニューがオーダーメイドで用意されますので、回復をさらに促すべくそちらに参加していただきます。
夕食を終えれば、ゆったりと一日の疲れを取り、眠るための準備です。ハーブティーを味わいながら、高ぶった神経を鎮め、余計なことを考えずに眠りへ入っていきます。室内に流れる夜の自然音に耳を澄ませば、心も体も穏やかになることでしょう。なお睡眠に不安のある方は、担当スタッフより睡眠指導を受けることができます。

一日の流れ
一日の流れ
一日の流れ

施設

ストレスケア病棟「なごみ」の施設は、「光」と「病院らしくない病棟」の2つをテーマにしております。太陽の入射角を計算して造られており、ダイニングルームその他の共用部分では、やわらかな自然光を浴びながら時間の流れや四季の移ろいを五感で味わうことができます。また、施設は豊かな自然に囲まれており、静かな環境下で安心して心身のリフレッシュやリラックスを促すことができます。

フロアのご案内

建物
建物
建物

全室個室

誰にも邪魔されずゆったりと療養・静養ができるよう、ストレスケア病棟「なごみ」は全室個室になっております。うつ病の治療では朝の過ごし方が特に重要となるため、窓は障子張りとなっており、お日様のやわらかな光で心地よい朝を迎えられるようになっています。また、周辺には千葉県の豊かな自然が広がり、鳥のさえずりも聞こえてきます。

全室個室
全室個室
全室個室

お食事

当院の栄養科では「心と体に効くメニュー」と題し、体はもちろん心にも効く栄養素を取り入れた献立作りを行っております。また、美味しくバランスの良い、季節を感じられるお食事をご提供いたします。
退院後も不安なく健康な日常生活を送れるよう、管理栄養士による栄養指導や食事相談も随時行っております。

心と体に効くメニュー

週に一度、旬の野菜や果物、魚などを使い、心と体が元気になるようなメニューをご提供いたします。
食事の基本は「三食しっかり食べること」、「出来るだけ決まった時間に食べること」、「偏らず色々な食品をバランスよく食べること」ですが、自分に足りていない栄養素を意識し積極的に取り入れることにより、体調の早期回復にもつながります。

献立一例

心と体に効くメニュー
  • 穀物パン
  • 牛ほほ肉のトマト煮込み
  • キャロットラペ
  • 季節の果物

鉄分の不足は貧血だけでなく、不眠や集中力の低下、不安愁訴などを引き起こします。意識して摂取したい栄養素です。牛肉には豚肉や鶏肉よりも多くの鉄分がふくまれています。また、アラキドン酸という脳を活性化させる物質も含んでおり、体も脳も元気にしてくれます。

心と体に効くメニュー
  • 雑穀ご飯
  • アジの黒酢南蛮
  • タコとアスパラの和え物
  • 大根サラダ
  • 清汁

ナイアシンは青魚などに含まれるビタミンですが、神経を安定させる働きがあります。青魚はトリプトファンや他のビタミンも同時に摂ることができるため、イライラしている方や心の状態が不安定な方におすすめの食材です。

コンシェルジュ

自然治癒力を引き出すためには、日々の生活環境や治療環境を整える必要があります。ストレスケア病棟「なごみ」では、患者様に安心して入院生活を過ごしてもらえるよう、「コンシェルジュ」という専門スタッフを配置しております。
お掃除やベッドメイクのほか、プログラム・レクリエーションの実施、ハーブティーの提供など、多角的なサービスを担い、医療職とは違った目線から療養・静養をサポート。入院生活での不安の解消に努めております。

コンシェルジュ
コンシェルジュ
コンシェルジュ

当院では、コンシェルジュとして働きたい方を随時募集しております。
現在の募集状況や詳しい募集要項は「職種・募集要項」ページをご覧ください。

現役コンシェルジュの声

私たちコンシェルジュは、患者さまと医療者との架け橋となり、日々「安全安心な入院生活」をお届けしております。
辛い状況のなか入院された方や体調が悪くふさぎ込んでいらした方が、退院時には「元気になりました。ありがとうございます」と笑顔で声をかけてくださることは大きなやりがいとなっています。

また、なごみ病棟は自然や花に囲まれ、病棟内はアロマの良い香りに包まれているため、自分自身も癒されるとても働きやすい環境です。
業務としてハーブに携わることもあり、私生活ではその知識を活かした楽しみが増えました。
ぜひ一緒に、患者さまのサポートをしてみませんか?

現役コンシェルジュ

運動プログラム

無理のない範囲での運動習慣を身に付けるためのプログラムです。内容としては卓球と八千代体操があり、また病棟内にあるエアロバイクも医師の許可があれば自由に利用可能です。心と体は繋がっています。体を動かすことで、心もリフレッシュしていきましょう。

運動プログラム
運動プログラム
運動プログラム

家族会

入院患者さまのご家族を対象として、毎月実施しております。
隔月で内容を変更しており、医師や看護師だけでなく、精神保健福祉士や公認心理師、薬剤師、デイケアスタッフなど、患者さまに関わる様々な職種が参加。
入院中だけでなく退院後を見据え、多角的な視点からご家族に必要な情報を提供いたします。
なお、ご家族の質問に答えるお時間も充分にお取りしております。

家族会
家族会
家族会

SST-VR(ソーシャルスキルトレーニングVR)

専門に作られた「FACE DUO」というVR(仮想現実)を用いて、退院後の生活に必要なスキルをより身近に実践的に練習できるコンテンツです。内容はカテゴリー別に分かれており、目的に合わせて選択が可能。対人交流や集団活動が苦手な方、コミュニケーションの更なる向上を目指す方などにおすすめです。

FACE DUO
SST-VR(ソーシャルスキルトレーニングVR)
SST-VR(ソーシャルスキルトレーニングVR)
SST-VR(ソーシャルスキルトレーニングVR)

入院治療パッケージ

ストレスケア病棟「なごみ」では、病気や目的に合わせて5種類の入院治療パッケージをご用意しております。

「パニック障害」や「身体表現性障害」など、下記以外に対応する入院治療も可能です。治療経過が長い方はぜひ一度お問い合わせください。

包括的うつ病入院治療パッケージ

うつ症状が長引き、改善感が得られない方を対象としたプログラムです。医師の診察や看護師・精神保健福祉士の面談、検査等からうつ病のタイプを見極め、治療目標を個別に設定し、治療を進めていきます。経過の長い方では、発達特性の問題が併存している可能性もありますので、発達特性の精査も行います。

パッケージ詳細

治療期間の目安

2か月程度(病状により前後する場合がございます)

おすすめとなる方

  • 早期の職場復帰を急がれている方
  • 家事や子育てなどで、家ではゆっくり療養できない方
  • 長期の治療を受けていながら、うつ症状の改善がみられない方
  • 単身の方で一人での療養に不安を感じておられる方
  • 不眠が強く、体内時計が働かなくなってしまった方

主な治療スケジュール

 

1週目

  • 静かな環境下での休息
  • スタッフへの相談(いつでも可能)
  • 生活リズムの調整
  • リラクゼーション系Pg
 

2週目

  • マインドフルネス系Pg
  • 作業療法系Pg
  • 笑いヨガ
 

3週目

  • Dr.心理教育(うつ病)
  • 睡眠Pg
  • 集団認知行動療法
  • アサーション
 

4~5週目

  • 集団認知行動療法
  • アサーション
 

6~12週目

  • 医師や看護師との振り返り面談(セルフケア方法の考案)
  • 再発予防策の検討
  • 外泊(退院後の生活をイメージ)
 

退 院

うつ病診断精査パッケージ

うつ病の治療プログラムを気軽に利用したい方におすすめのプログラムです。うつ症状について、生活上の困難も含めて細かく観察・精査し、今後の改善に向けた治療プランを提案します。

パッケージ詳細

治療期間の目安

2週間程度

おすすめとなる方

  • うつ症状が長引き、未だ改善感が得られない方
  • うつ病ケアを受けてみたいが、入院治療まではまだ考えていない方

主な治療スケジュール

 

1週目

  • 睡眠Pg
  • Dr.心理教育(うつ病)
  • マインドフルネス系Pg
  • 自然療法プログラム系Pg
 

2週目

  • アサーション
  • 病状評価
  • 今後に向けた生活指導
  • 今後に向けた治療への提案
 

退 院

老年期うつ病入院治療パッケージ

「心と体への心地よい刺激」をモットーに、一人一人のライフステージに合わせた治療プランを提供します。

老年期うつ病の発症は、脳の老化が背景因子である場合が多いと言われます。脳の老化は、感情を平坦にして認知機能の低下を招きます。「老年期うつ病治療パッケージ」では、感情を活性化するプログラムを多数用意し、うつ病の改善や認知症の予防を図れるよう最大限努めます。

また、人生の集大成ともなるべき老年期ですが、この年代の方が抱える問題は住居、身体、家族など多岐にわたります。人によっては愛するパートナーを失い、孤立感を強めている場合もあります。広くとらえると生活の場が不安定になっていくのが老年期特有の問題です。「老年期うつ病治療パッケージ」では、経験豊富な相談員により退院後の生活の提案も積極的に行います。

パッケージ詳細

治療期間の目安

8週間程度(病状や希望により期間の延長・短縮が可能)

治療プログラム(一部)

プログラムは大きく、「今に意識を向ける」「身体を動かす」「手先を使う」「リラックスを促す」の4つジャンルに分かれます。患者様の症状や体調に応じて、各種プログラムを組み合わせます。

老年期うつ病は認知症の始まりとなることも多いため、認知症の予防には特に力点を置いております。認知機能の改善には五感への刺激が重要なため、各種プログラムは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をそれぞれ活性化できるよう工夫を凝らしております。

「Dr.心理教育」

うつ病に関する基礎知識に加え、薬物療法や認知行動療法、食事療法など様々な治療法について学ぶことで、病気への理解を深めます。

「こころの道しるべ(集団認知行動療法)」

自分のこころの状態を客観的に見て整理し、状況を改善していく対応策を参加者と一緒に考えます。手強い感情を解きほぐし、今よりも自分に自信が持てるように目指していきます。

「たのしく!コミュニケーション」

日常生活において困ることの多い対人場面や実際に困っている対人交流について、練習するプログラムです。参加者全体で対応法を検討し、ロールプレイを交えて練習することで、たのしくコミュニケーション方法を知ることができます。

「ここからストレッチ」

こころとからだの筋トレです。心身のバランスを整え、ネガティブな思考から解放し、心の平安を得ます。

「パステルアート」

粉状にしたパステルを使い、指で描いていくアートです。五感を使って集中したり色の持つパワーを感じたりすることで、心身が癒されます。

「なごみ歌声喫茶」

歌唱により呼吸を整えつつ、声を出す事による身体への刺激でリラックス状態へ繋げます。また他者と一緒に声を出すことで、一体感や人と関わることの心地良さを体感できます。

「紅茶教室」

知識や淹れ方の講座、テイスティングなど、多様な形で紅茶と触れ合います。紅茶に含まれるポリフェノールには、体を整える様々な効果があります。また、紅茶を口に含むことや香りを嗅ぐことはリラックスにつながります。

心理講座
歌声喫茶
紅茶教室

発達障害診断精査パッケージ

近年、増加傾向といわれる発達障害。その特性について、面談や発達検査、行動観察などを用いて精査診断し、ご自身の傾向についてしっかり学んでいただくプログラムです。「うつ病は良くなっているのになかなか職場や社会に適応できない」という方の中には、大人の発達障害が隠れている可能性があります。

パッケージ詳細

治療期間の目安

2週間程度(他のプログラムと併用される場合は、個別に設定いたします)

おすすめとなる方

  • ご自身が発達障害ではないかと感じており、その傾向との向き合い方を学びたい方
  • うつ病は良くなっているのになかなか職場や社会に適応できない方(大人の発達障害が隠れている可能性もあります)

主な治療スケジュール

 

1週目

  • 構造化面接
  • 発達検査
  • Dr.心理教育(発達障害)
  • SST
  • 自然療法プログラム系Pg
 

2週目

  • 発達検査フィードバック
  • ストレスコーピング指導(ストレスへの適切な対処の学習)
  • 家族への説明、関わり方アドバイス
 

退 院

睡眠障害改善パッケージ

睡眠障害のある方の中で睡眠リズムの調整に特化したプログラムです。朝の光を取り入れやすいストレスケア病棟「なごみ」の特性を生かし、睡眠衛生指導・生活リズム指導を行います。また既に睡眠薬を使用している方は、依存性の少ない薬剤に移行していくことを目指していきます。

パッケージ詳細

治療期間の目安

3週間程度(睡眠薬などの依存がある場合、薬剤調整に時間を要すため期間が長くなります)

おすすめとなる方

  • 睡眠障害(眠ることができない、途中で起きてしまう、早く目が覚めてしまうなど)が出現している方
  • 睡眠薬の量を減らしていきたい方

主な治療内容

睡眠障害、特に睡眠リズムの調整に特化したプログラムです。朝の光をテーマとしたストレスケア病棟「なごみ」の特徴を生かし、朝の時間にフォーカスすることで睡眠覚醒リズムの調整を行っていきます。また、既に睡眠薬を使用している方は、依存性の少ない薬剤に移行していくことを目指します。
睡眠衛生指導、生活リズム指導、日中の各種プログラム参加、サウンドヒーリング、アロマセラピーなどのリラクゼーションメニューがこのプログラムに含まれます。

主な治療スケジュール

 

1週目

  • 睡眠Pg
  • 自然療法系Pg
  • 作業療法系Pg
 

2週目

  • 睡眠評価面談
  • マインドフルネス系Pg
  • 運動療法
  • サウンドヒーリング
 

3週目

  • 睡眠評価面談
  • 自然療法系Pg
  • 作業療法系Pg
 

退 院

リワーク準備入院パッケージ

休職を繰り返す方は、注意・集中力や判断力が低下しやすくなります。また体内時計が乱れており、規則正しい生活や睡眠リズムを築けない場合が多くあります。

このような方はリワークプログラムへの参加が有効ですが、多くのリワーク施設では「症状の安定」「生活リズムの安定」を利用条件としております。その結果、条件を満たせずに時間だけが経過し、休職が長引いてしまいます。

そこで当院では、復職への第一歩として『リワーク準備入院プログラム』を用意いたしました。下記の5つの軸に沿った入院プログラムへの参加で、リワークに参加するための心身の準備を整え、復職の土台を作ります。

リワーク準備入院パッケージ
リワーク準備入院パッケージ

「リワークプログラム」に関する詳細はこちらをご覧ください。

リワークプログラム(リワーク)とは、メンタル不調による休職者をスムーズに復職へと繋げるリハビリプログラムのことです。

パッケージ詳細

治療期間の目安

8~12週間程度(病状や希望により期間の延長が可能)

おすすめとなる方

  • 休職しているが、復職の目途がなかなか立たないという方
  • リワーク施設や企業の復職プログラムを利用する意思はあるが、参加が難しい方
  • 以前リワークへの参加がうまくできなかった方

「リワーク準備性」の花(5つの軸)

睡眠・覚醒リズムの安定

睡眠・覚醒リズムが整い、規則正しい生活を送れる。

生活習慣の安定

決められた時間にプログラム参加できる。

症状の安定

症状の回復が一定程度見られ、気分も安定している。

注意力・集中力・持続力の回復

集中力、持続力の回復が一定程度みられる。

復職に向けてのモチベーションの向上

意義を理解したうえで、高いモチベーションをもってプログラムへ参加。

「リワーク準備性」の花

治療プログラム

下記4種類の治療プログラムを受けることで、包括的に復職準備を整えていきます。最大の特徴は「自分と向き合える」メニューが充実していることで、認知行動療法やアサーションなどの心理療法プログラムを通して、復職の先の「再発予防」まで深めることができます。また、必要に応じて職場の人事担当者や産業医との復職調整も行っております。

  • 作業系
  • 運動系
  • 心理教育系
  • オフィス系
作業系

作業を通じて、脳の活性化や注意力・集中力の向上を目指します。

【プログラムの一例】 天声人語(文章の書き写し&シェアリング)、革細工

運動系

基礎体力の向上や協調性の獲得を目指します。

【プログラムの一例】 太極拳、椅子ヨガ

心理教育系

ストレスや病気とのつきあい方、自己理解を深めます。

【プログラムの一例】 こころの道しるべ(認知行動療法)、やさしいコミュニケーション(アサーション)、服薬教室など

オフィス系

就労に近い環境で作業力やコミュニケーション力の向上を目指します。

【プログラムの一例】 伝じろう(プレゼンテーション)、ハルニレだより(広報誌づくり)、デスクワーク(決められた環境下で指定課題に取り組む)

終了後の流れ

『リワーク準備入院プログラム』は「リワークプログラムに移行するための土台作り」を目的としたリハビリプログラムです。復職・再休職予防の効果を高めるためには、退院後も継続的にリワークプログラムを利用して、生活全体で繰り返される不調パターンとその意味に向き合い、再発防止策を作成することをお勧めします。当院ではリワークデイケアも併設しているため、退院後も継続的にリワークプログラムを利用することが可能です。
「リワークプログラム」に関する詳細はこちらをご覧ください。

治療プログラム

ストレスケア病棟「なごみ」では、自然治癒力を高め日常生活をより良く生きる術を学べるよう、4つのジャンル(約20種類)の治療プログラムを用意しております。

プログラムカレンダー(参考)

マインドフルネス

マインドフルネスとは、「今ここに生きる」ということです。私たちは今この瞬間と上手く向き合えておらず、過去への怒りや後悔、未来への不安に振り回されています。つまり感情が不安定になるのは、一日の大半が過去や未来に費やされているからなのです。
このような頭の中を駆けめぐるネガティブ思考に気付き、それを断ち切る方法が「マインドフルネス瞑想法」です。まずは目を閉じ、頭の中に想起する様々な思いを感じてみます。そして、そのまま自らの呼吸に意識を集中させます。すると、現在の体の感覚という「今」に意識が集中したことで、過去や未来へのネガティブな思いは打ち消されていくのです。
ストレスケア病棟「なごみ」では様々な体感を通して、患者さまをマインドフルネス瞑想に導きます。

マインドフルネス
マインドフルネス
マインドフルネス

プログラム詳細

「シンギングボウル(瞑想)」

シンギングボウルとは、7種類の金属で作られた治療用の特殊なボウル(鉦)です。元々はチベット仏教の法具で、試用するボウルは全て職人のハンドメイドです。シンギングボウルを鳴らした際に出る音は倍音とよばれ、その響きは身体の水分に共鳴し、細胞エネルギーを整え、本来の自分を蘇らせます。また、音霊・言霊による働きかけで、意識を「今ここ」に集中し、中心軸を整えて大地に根差し(グラウンディング)、ゆるぎない状態へと促します。これらのヒーリング効果により、「こころ」「からだ」「スプリット」のバランスを整えていきます。

「ハスワーク®

紙コップに蓮紙とよばれる専用の紙で作った花びらを複数枚貼っていき、ハスの花の作品を制作するプログラムです。作業は意識を体に向け、今あるものに感謝することからスタートします。そして、「今ここ」に意識を集中させ作業していくことで、穏やかな心を取り戻すことができ、本来の自分が映し出されたハスを咲かせることができます。また穏やかな状態での自身の言動から、自分の本質を知り、意識・言霊・音霊の大切さに気づくことができるのもこのワークの特徴です。

自然療法(リラクゼーション)

ストレスケア病棟「なごみ」では「自然に還る」というテーマのもと、心身のリフレッシュを促す自然療法プログラムを豊富に用意しております。人間に備わる自然治癒力を引き出すべく、専門のアロマセラピストやサウンドセラピストが患者さまの五感を活性化し、日常でのセルフケア方法をご提案いたします。

自然療法(リラクゼーション)
自然療法(リラクゼーション)
自然療法(リラクゼーション)

プログラム詳細

「アロマトリートメント」

植物性のオイルで希釈した精油を使い、背中を中心としたマッサージを行います。強い力で揉みほぐすのではなく、ゆったりとしたタッチと手の温もりで施術を行うことにより、筋肉の緊張を和らげることができます。また、香りの成分がゆっくりと体に取り込まれていき、施術後もリラックス効果が継続されます。

「サウンドヒーリング」

シンセサイザーのゆったりとした音楽が流れるヘッドフォンを装着していただきながら、音楽の重低音に呼応して細かく震えるクッション(ヒーリングバイブレーション)を脊柱に沿って体に当てていきます。音楽と心地よい振動は、緊張や疲れを体の内側から解きほぐし、心をも元気にします。

「アロマタイム」

自然由来の材料や好みの精油を使って、ハンドクリーム、石鹸、ルームスプレー、化粧水など、日常生活で役立つアイテムを手作りします。作成後はお持ち帰りいただくことができ、病室でもご使用いただけます。自然音が流れる空間で、好きな香りを見つけつつ、ハーブの触感を感じ、完成したものを眺めながら、季節のハーブティーに舌鼓を打つ。このプログラムは、五感をフル活用して自分の「好き」という感覚を味わう時間です。

「自然療法教室」

病棟内で実施されている各種自然療法プログラムについて紹介します。また、自然療法の効果や自然治癒力の高め方、その方に合ったリフレッシュ方法など、療養中のみならず今後の生活にも役立つ情報をお伝えします。

「ハーブタイム」

毎回、テーマにあったハーブティーについて、試飲やブレンド作りのコツなどを通してご紹介。最後は、自分だけのおいしいハーブティー作りを行います。

「セルフケア」

好みの精油やハーブなどを使って、バスソルトやバスボム、マッサージオイルなどを作成。後半はその作成物を使用して、手浴やセルフマッサージなどのセルフケアを楽しんでいただきます。

「プチヒーリング」

アロマトリートメントとサウンドヒーリングについて、10分ほどのプチ体験を受けることができます。手軽に受けたい方や本参加をする前のお試しをしたい方におすすめです。

「音セラピー」

医師と音楽療法士の資格を持つ精神保健福祉士のもと、リラックスしながら音楽を楽しめるプログラムです。トーンチャイムという楽器を使って、澄んだ音色を味わったり、音のコミュニケーションで音遊びをしたりします。また、世界各国の様々な民族楽器を使い、参加者全体で自由に音楽を作っていきます。最後は、講師による三味線とピアノのミニ演奏会をお楽しみいただきます♪

2か月に1回程度、他のスタッフも参加してのコンサートも行っています。

「ナチュラルガーデン」

ストレスケア病棟「なごみ」の中庭にて花の植え込みや草木の手入れ、土いじりなどをしながら、自然との繋がりや自分の感覚を体験していくプログラムです。中庭は病棟のダイニングルームから覗けるようになっており、プログラム終了後はご自身で植え込みした草花を見て、癒しの時間を過ごすこともできます。

「笑いヨガ」

笑いの体操と呼吸法を取り入れた運動です。晴れた日には屋外で、暖かい日差しや豊かな植物など、自然を感じながら行います。笑いには癒しの効果があり、気持ちを前向きにしたり楽観的にしたりすることができます。また有酸素運動なので、血流が良くなり、免疫力を向上させ、自律神経のバランスを整えます。脳細胞の活性化や痛みの軽減、便秘の改善などにも役立ちます。さぁ、皆さんも「ホホハハハ」と声を上げ、リフレッシュしていきましょう!

心理療法

ホリスティック医療を推進するストレスケア病棟「なごみ」では、「自分らしさを取り戻し、自分軸をもって生きられる」ということを、治療目標としています。必要に応じて担当心理士が一人ひとりに付き、カウンセリングやプログラムをオーダーメイドに組み合わせて心理的サポートをしていきます。
集団で行われる心理療法プログラムでは、患者さまの気持ちに寄り添いながら、自分の身に起きていることの整理や、元々持っている強みへの気づき、自分を大切にする心の育成へと導きます。
一人では不安なことも、身近に見守ってくれる仲間がいると心強いものです。自分自身を様々な方面から優しく見つめ、“ありのままの自分らしさ”を受け入れていきましょう。

心理療法
心理療法
心理療法

プログラム詳細

「Dr.心理教育」

ストレスケア病棟「なごみ」を担当するDr.が注目度の高い特定の疾患について、特徴や付き合い方などをわかりやすく説明します。(信田理事長による「うつ病」の回と、芦田Drによる「大人の発達障害、自閉症スペクトラム障害、ADHD」の回の2種類ございます)

「こころのリハビリ入門」

入院直後のゆっくりと休む期間を経て、ある程度体力・気力が養われてきた頃に始まるのが「こころのリハビリ」です。このプログラムではこれから始まる「こころのリハビリ」について、活動内容や効果、回復経過などをお伝えします。また後半では、再発予防の重要性についても触れ、整理の仕方や退院後に利用できる施設などをご紹介します。ぜひ一緒に、今後に向けたこころのロードマップを描いていきましょう。

「こころの道しるべ(集団認知行動療法)」

毎週1回開催され、4回1クールとなっています。自分のこころの状態を客観的に見て整理し、状況を改善していく対応策(物事の見方、考え方の見直し方、ストレスを和らげる方法など)を参加者と一緒に考えます。手ごわい感情を解きほぐし、今より自分に自信が持てるよう目指していきましょう。

「睡眠プログラム」

睡眠についての生活指導や不眠の対処法をご紹介し、睡眠の質の改善を図ります。心理教育参加後も睡眠状況について担当看護師が適宜面談を行い、バックアップします。

「やさしいコミュニケーション(アサーション)」

社会生活を送る上で必要なコミュニケーション力を養えるよう、アサーションのスキルを学び、ロールプレイ(役割演技)を繰り返し行うプログラムです。「お互いが自己主張する権利がある」という考え方のもと、時間をかけて意見をすり合わせ、より良い結果を導き出していきます。

アサーション:自分も相手も大切にした、気持ちのいい自己表現

「たのしく!コミュニケーション(SST)」

発達障害の特性をお持ちの方や精神疾患の療養が長期間となっている方などを対象に、対人交流において困ることの多い場面や実際に困っている場面について練習するプログラムです。SSTという手法を用いながら、参加者間で対応方法を相談し、ロールプレイ(役割演技)を行うことで、たのしくコミュニケーションの方法を学ぶことができます。

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング):社会生活で欠かせないスキルを身につける認知行動療法に基づく訓練

作業療法

特定の作業を通じて、患者さまの「意欲を持つ」「集中する」「没頭できる」という体験を援助し、回復促進を行います。
特に「没頭して楽しむ」ことは、心の健康を保つ上で大切なものであり、作業を通じて心に抱えているものを出していくことで、ストレスへの柔軟な対応ができるようになります。
また、性質の異なる様々な作業を行うことで、取り組み方や物事の捉え方など「自分の傾向」に気付くことができます。それをもとに患者さまが自分の特性の活かし方やストレスとの付き合い方を確立していけるよう、心に寄り添いながら支援していきます。

作業療法
作業療法
作業療法

プログラム詳細

「革細工」

定まった工程をじっくり丁寧に行い、コースターや小銭入れ、メガネケースなど実用的な作品を作成します。染色など地道な活動も伴いますが、丁寧に作れば作るほど完成度が高まります。刻印などもでき、オリジナリティのあるものを作ることも可能です。

「陶芸」

手回しロクロを用いて、粘土から形にしていく自由度の高い作業活動です。湯呑や小鉢など基本の形はありますが、オリジナリティを加えて仕上げることもできます。

ストレスケア病棟への入院の流れ

当院は予約制になっています。お電話でご予約の上ご来院ください。

ご持参いただくもの

健康保険証
健康保険証

お持ちであれば下記もご持参ください

お薬手帳
お薬手帳
紹介状
紹介状
自立支援医療受給者証
自立支援
医療受給者証
01

外来予約

まずは当院に電話していただき、外来の予約をとります。

02

受診

当院に受診する際に、受付にて健康保険証や紹介状などをご提示ください。お待ちの間に予診表をご記入いただきます。入院日は主治医と相談の上、決定します。

03

入院

入院日に再度当院にお越しください。入院後のオリエンテーションで、病棟内での過ごし方などの説明をさせていただきます。

入院や入院生活について気になることがあれば、
ぜひ一度お問合せください。

〒276-0004 千葉県八千代市島田台1212番地

047-488-2218

「医療相談室宛」とお伝えください。

相談受付時間:月曜日~土曜日 10:00 ~ 17:00

病棟により、お持ちいただくものなどが異なりますので、ストレスケア病棟入院のしおりをご覧ください。

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