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こころのリハビリデイケアかしの木

かしの木は、「その人がその人らしく生きていく」という
「リカバリー」の考え方を中心に運営しています。

「リカバリー」の意味は様々あり、一言でこれだという風にはいかないのですが、ここで言うリカバリーは「精神障害のある人が、それぞれ自分が求める生き方を主体的に追求すること」(NHKハートネット福祉情報総合サイト)という意味です。つまり、病気を治すこと、仕事に就くことだけが、リカバリーではないという事です。

デイケアかしの木について

同じ病気や悩みを持った方々が集まり、色々なプログラムで「つながり」を感じながら、それぞれの「生きづらさ」を減らしていけます。緑いっぱいの自然の中で活動すると、癒されたり、自分を大切にする思い(自尊心)が高まり、「生きやすさ」が増幅します。

デイケアかしの木は、統合失調症、双極性障害Ⅰ型の方が対象です。

デイケアに来てやっていただきたい事

精神疾患をお持ちの方が「リカバリー=その人らしく生きる」というときに一番重要なことは、「病気とうまく付き合っていくこと」です。デイケアでは病気とうまく付き合っていく方法を他メンバーと共に楽しく習得していただきたいと思います。

どうやって「リカバリー」するのか

以下の順番で取り組んで頂くと、無理なくご自身が望む生き方に近づいていけます。
特に様々な「プログラム」に参加すると効果が大きくなります。

01

デイケアに慣れる

参加しやすいプログラムで楽しく通所し、ゆったり生活を整えましょう。

02

自分の病気を知る

自分の病気がどんな病気かを知ることは大変重要です。他のメンバーと一緒に楽しく学んでいきます。自分にどういう特性や傾向があるのかも知りましょう。(ストレスのかかり方、困り方のパターンなど)

03

自己対処能力アップ

困ったときに何をすればいいのか…。
今までのやり方を振り返りながら、満足度の高い対処法を他メンバーと楽しく実験感覚で探っていきます。

04

人の役に立つ

  • デイケア内でちょっとした役割を担う(ラジオ体操のオンオフ係や朝夕のミーティング時の声掛け等々)
  • ハーブ喫茶プログラムで接客体験や会計・配膳などをする

人に見られたり、責任が付きまとい、最初は大変ですが、ここまでに色々な準備をしてきたので大丈夫です。徐々に自信がついてきて、働く準備ができてきます。もう働かないという方も、人の役に立つことで「生きがいの醸成」につながります。

プログラム内容

デイケアかしの木の月間カレンダーはこちらをご覧ください。

「デイケアに慣れる」ためのプログラム

アート系プログラム

切り絵・絵手紙・パステルアート・書道(その道のスペシャリストが講師として指導してくれます)

運動系プログラム

スポーツ(主にチームスポーツ系を中心に ― 野球・ソフトバレーなど)
体育館で色々やります(個別・1対1の活動を中心に ― バドミントン・卓球・カラオケなど)

ハーブ・癒し系プログラム

ハーブタイム・アロマタイム(講師の方が教えてくれます)
お抹茶会(1週間のよかった話をしながらお抹茶をいただきます)

「自分の病気を知る」ためのプログラム

統合失調症心理教育「はじめの一歩」

1クール7回の講座を同じメンバーで受けます。一般的な病気の情報をまとめて知ることができるだけでなく、参加メンバーの発症時の話や苦労話、対処の仕方なども聞くことができるため、1クール終了時には参加者同士がとても仲良くなれます。

「自己対処能力アップ」のためのプログラム

当事者研究

「今どんなことが起きているか」を他メンバーと共に解明していき、どんな対処方法があるのかをユーモアを交えて探っていきます。自分で自分に病名も付けます(自己病名)。

みんなでWRAP

「いい感じの自分」を保つための方法を事前に書き出しておきましょう。へこんだ時・調子が悪くなっている時・崖っぷちの時・人の手を借りる時の対処法も合わせて書き出します。とても効果が高いですが、一人でやるとなかなか大変です。みんなでやるとわかりやすくてとても楽にできます。

「人の役に立つ」ためのプログラム

ハーブ喫茶・ハーブ販売

農薬を使わずにハーブを育て、乾燥させて製品に加工し、販売します。1次(生産)・2次(加工)・3次(販売)産業のすべてを体験できます。自分にどういったものが合っているかを知るにはとてもよいと思います。「リカバリー」においてもそうですが、「人の役に立つ」には「責任」が重要になってきます。ハーブプログラムではその人に合わせ徐々に責任を担って頂きます。「責任=やりがい」と考えて頂ければよいと思います。

スタッフからひと言

たしかに、こういった様々なプログラムをご自身の段階に合わせて参加していただくと、再発の可能性が低くなり、ご自身のリカバリーがしやすくなると思います。しかし、プログラムだけが重要なのではありません。そのあいだあいだをつなぐものがなければ効果は半分に留まると思います。それぞれをつなぐもの、それは他のメンバーとの仲間意識=絆です。卒業していったメンバーを見るとそれは確実に言えます。
デイケアかしの木に来て頂ければ、病気になる前に戻るのではなく、病気になったことで出会えた新しい自分、リニューアルされた自分に出会えるのではないかと思います。是非ご検討ください。

施設の様子

施設の様子
施設の様子
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